2015.10.30

クリエイティブな発想が新たなビジネスを創出する! スマイルズ代表 遠山正道 × れもんらいふ代表/アートディレクター 千原徹也

「COMMONS PAGE」のタブロイド版フリーペーパー「COMMONS PAGE press」が10月16日に創刊されました! このタブロイドでは、毎回スペシャルなゲストを紙面にお迎えしながら、バラエティ豊富なコンテンツを発信していきます。

創刊号には、ビジネスとクリエイティビティを結び付ける2人のトップランナーが登場!
"目からウロコ"の、楽しくて為になるビジネス論を展開してくれました。

※ 本記事は、「COMMONS PAGE」のタブロイド版フリーペーパー「COMMONS PAGE press」から、「CREATIVITY & BUSINESS」を転載したものです。

「千原くんは、アートを買ったら値が上がったみたいなお手本例。」(遠山)

--------お2人の出会いは?
- 千原
「遠山さんに初めてお会いしたのは、僕がまだ独立する前、2010年とかですよね。出会ったその日に『作品見てください』とメールしたら、2日後にまた会ってくれたんです。会うなり『コカ・コーラの125周年のノベルティをつくるから、これから一緒に打ち合わせに行く?』って。一気に巻き込まれました(笑)。 」
- 遠山
「『Soup Stock Tokyo』 のロゴは自分で書いてたし、設計もデザインも自分たちでやるのが楽しかったけど、そろそろ外部の人と一緒にやるのも面白いのかなって、思い始めたころだったんですね。」
- 千原
「その後、独立を考えていた時期にまたお会いする機会があり、『何か手伝うことある?』とおっしゃって頂いたので、とっさに社名を付けてくださいと頼んだんです(笑)。」
COMMONS PAGE press_vol.1_CREATIVITY&BUSINESS--------互いに相手紹介をお願いできますか?
- 遠山
「千原くんは、アートを買ったら値が上がったみたいなお手本例。裏表のない人で、難しい講釈をたれないピュアな人。本人の可愛さがそのまま作品に表れているから、クライアントにも分かりやすい。」
- 千原
「遠山さんは、社長だからビジネスマンっていう印象だったんですが、今はもっとデザインとかアートに近い人っていうイメージ。飲むとどんどん若返って少年になる(笑)。経営者としての側面がありながら、感覚的なところで発想したり付き合ったりできる、感覚で人を集められる人だと思います。」
- 遠山
「実はビジネスマンとの付き合いはほとんどなくて、アーティストやデザイナーと遊んでますね。」

--------スマイルズとれもんらいふ、2社の関係性は?
- 遠山
「れもんらいふに出資はしているけど、配当を貰いたいとかじゃなくて、自分の会社にいないプロの人達と仲間にならせて貰うっていうのが大事かな。新しいブランドを立ち上げるといったときも、業種は違っても共感できる仲間と互いに確認しながらつくると、最初のとっかかりが早いでしょ。」
- 千原
「遠山さんとご一緒させて頂いている一番の恩恵は、『信用』でしたね。デザイン会社を立ち上げるっていうときに、僕は大手広告代理店出身とかじゃなかったから、信用の担保がない。でも遠山さんの庇護があったから、事務所の賃貸契約とかもスムーズにできたんです。」
COMMONS PAGE press_vol.1_CREATIVITY&BUSINESS--------れもんらいふのオフィスは、"オウチ" のような雰囲気ですが、仕事をする環境からインスパイアされることはありますか?
- 遠山
「うちの会社は中目黒にあるんですが、物件探しのときにスタッフにいったのは、『緑が見えて、風が抜けるオフィスがいい』と。目黒川の桜が見下ろせるように、床を上げたのが工夫かな。」
- 千原
「デザイン会社って、真っ白な空間が多いんですよ。壁にデザインを貼って検証するので、まっしろな壁が必要っていう。でも僕は友だちとかいろんな人のクリエイションを混ぜて形にする仕事なので、家みたいな事務所がいいなと。玄関明けたらいきなりテーブルとテレビがあって、『あれ、いたんだ』みたいな、そういうノリにしたいなと。」

--------クリエイティブで遊ぶことをどうビジネスに結び付けているのでしょう?
- 遠山
「私は新しいビジネスをやるとき、『やりたいこと』『必然性』『意義』『なかったという価値』っていう4つの要素で考えるんです。自分たちでやりたいことがまずありきで、他にまだないことだとやりやすい。『Soup Stock Tokyo』も、女性がスープをすすってほっとしているシーンが思い浮かんで『あ、いいな』って。自分の感じたことが出発点になっていると、辛くても踏ん張れるし、ときめくことができる。」

- 千原
「アートディレクションって、やれることが増えていると思う。お店のアイディアからロゴや映像まで、全部任せられると、面白くはあるけど、出て行くお金も大きくて、気が付いたら予算が残っていませんでしたってことも多々あるんですよね。」

--------これからこんなことをやりたいといったヴィジョンは?
- 遠山
「地方に行く機会が最近多いのですが、メシがうまい、空が広い、土地が安いと、いいことづくめ。でも実際には仕事がない、お客さんが来ない、予算がないと、問題も山積みだったりする。地方に魅力的な人がいたり、仕事があれば嬉しいよね。移住しなくても、東京が本社で、あっちは支社みたいになればいいなと思う。」
- 千原
「最近、北海道で広告の仕事をしているんですが、東京出身の北海道の代理店の人が言うには、北海道にいると、誰かが来るときはとりあえず訪ねて来てくれるから、東京にいたときよりも東京の人に会えるようになったって。地方に面白いことを立ち上げて、そこにみんなに来て貰うっていうのもやってみたいですね。」
- 遠山
「地方で人が集まれる場所づくりをやってみようかなと思ったりもしています。例えば利用する人で家賃とかコストを割り勘にするシステムもいいよね。センスとアイディアと、みんなで小金を出し合って、自分たちの暮らしを豊かにするっていうのはアリかもしれないね。」
COMMONS PAGE press_vol.1_CREATIVITY&BUSINESS--------お2人は、どんな物事からインスピレーションを探すのでしょうか?
- 遠山
「やっぱり人と会うことかな。自分がときめくことができるものとの出会いは、ときめく仲間と会っているところにあるよね。」
- 千原
「僕の場合は、子供の頃にテレビとか映画で見て、『こんなことやってみたい!』と思っていたことが、今のインスピレーションになったりもしています。それを、今の仲間と仕事で実現して行くのが最高。」
- 遠山
「楽しいですね、仕事は。」
- 千原
「そうですね。気が付いたら予算全部使ってた、みたいなことだけはないように注意して、もっと楽しみたいと思います。」
- 遠山
「そういうのが得意な人を側に付けておいて、あなたはもう全開でやればいい。」
COMMONS PAGE press_vol.1_CREATIVITY&BUSINESS遠山正道(とおやま・まさみち) 株式会社スマイルズ代表
1962年東京生まれ。三菱商事株式会社初の社内ベンチャーとして株式会社スマイルズを設立。2008年2月MBOにて100%株式を取得。Soup Stock Tokyo、ネクタイブランドgiraffe、セレクトリサイクルショップPASS THE BATON、ファミリーレストラン100本のスプーンの企画・運営を行う。株式会社れもんらいふの取締役でもある。

千原徹也(ちはらてつや) 株式会社れもんらいふ代表/アートディレクター
1975年京都府生まれ。広告、装丁、ファッションブランディング、WEBなど、多岐に及ぶ分野で活躍。またコスメブランドの商品プロダクトデザイン、洋服ブランドZUCCaとのコラボ「ZUCCaLEMONLIFECO.」、「れもんらいふしょっぷ」、ラジオパーソナリティ、吉澤嘉代子、ふぇのたすなどのMVの監督など、グラフィックの世界以外にもデザインの幅を広げている。

column